Dr.折茂(おりも)の健康ひとくちメモ

悪玉よりもっと悪玉

動脈硬化の原因として知られるものに、いわゆる悪玉(LDL)コレステロールがあります。
ところが、診察をしている中でLDLコレステロールが非常に高くても、なぜかそれほど動脈硬化を起こしていない方を見かけます。

LDLコレステロールは、全身の組織に必要に応じてコレステロールを届ける働きをしています。
一方、善玉と呼ばれるHDLコレステロールはコレステロールを回収する働きがあるため、LDLとHDLのバランス(これをL/H比と言います)が崩れて届ける働きのLDLばかりが多くなると動脈硬化リスクが高くなると考えられています。

ところが、LDLよりもっと注意が必要な脂質があります。それはトランス脂肪酸です。
マーガリンやマヨネーズなどの油性調味料が有名ですが、植物油を高温高圧で精製する際に発生します。
植物油ではサラダ油、紅花油、ヒマワリ油、コーン油、ゴマ油など多くの製品は高温高圧抽出するため含まれています。
高温調理する揚げ物が動脈硬化に良くないと言うのも同じ理由です。
その他、ハムやソーセージなどの加工肉、インスタント食品にも含まれますのでご注意下さい。

また、クッキーなど脂肪を含む生地をオーブンで高温調理する際にも発生します。
脂っぽい感じがしないので、甘さだけを気を付ければいいかと思いがちですね。
LDLコレステロールだけでなく、トランス脂肪酸にも注意が必要です。
気を付けることが多くて大変ですが、ご注意下さい!